【洗い出し仕上げの基本】テクストンの塗り厚は何ミリまでOK?標準仕様と厚塗りのポイント

よくあるご質問「テクストン洗い出し仕上げは何ミリまで塗れるの?」
「テクストンの標準仕様って何ミリ?」「もっと厚く塗ってもいいの?」
テクストン洗い出し仕上げを検討されるお客様から、よくいただくご質問のひとつです。
実はこの「塗り厚」は、仕上がりの美しさや耐久性、さらにはコストにも関わる大事な要素。
今回は、プロの視点からわかりやすくご紹介します。

テクストン洗い出し仕上げの標準塗り厚とは?
テクストンでは、骨材(砂利)のサイズに応じて標準塗り厚が決まっています。
主に以下の2タイプがあります。
シリーズ 石のサイズ 標準塗り厚
600番台 約5〜6mm 約8mm 800番台 約8〜9mm 約10mm
この厚さは「最低限の厚み」であり、石がしっかり密着し、美しく仕上がる厚みとして設定されています。
薄すぎると剥がれやすくなり、厚すぎるとコストが増えてしまいます。そのバランスが、8〜10mmという標準仕様なのです。
30mmも可能?テクストンの厚塗り施工について
「もっと厚く塗りたい」「重厚感ある仕上がりにしたい」というご要望もあります。
テクストンは、20mm〜30mmといった厚塗りにも技術的に対応可能です。
実際に30mmでの施工実績もあり、ご希望に応じて対応しています。
ただし注意したいのは、厚くなるほど材料費が上がるという点。
通常の3倍の厚みであれば、材料量も単純計算で3倍近くに増えます。
厚塗りのメリットとデメリット
厚塗りのメリット:
- 荷重に強くなり、耐久性がアップ
- 石の存在感が際立ち、重厚な印象に
- 仕上がり面に凹凸感や立体感を出しやすい
厚塗りのデメリット:
- 材料費・施工費が大幅にアップ
- 乾燥時間が長くなり、工程が延びる可能性あり
- 部分補修の際、仕上がりの高さ調整が難しい
メリットもありますが、設計時にはコストと現場条件を踏まえた判断が必要です。
厚みを出したいときの賢い選択肢とは?
30mm厚にしたい場合、すべてテクストンで仕上げるとコストがかかります。
そこでおすすめなのが、モルタル下地を使ってベースの厚みを確保し、テクストンは標準厚で仕上げる方法です。
例:
- モルタル下地20mm + テクストン仕上げ10mm
見た目は厚く、でもコストは抑えられる。
これが、プロも現場でよく採用する方法です。
実際にテクストンを使用した施工事例も掲載しております。
厚みや色味の参考に、ぜひこちらもご覧ください。

現場条件で変わる、最適な塗り厚の選び方
以下のような状況では、厚塗りの採用が有効です。
- 現場の工程がタイトで、モルタル下地の乾燥を待てない
- 構造上、下地モルタルを設けるスペースがない
- 高級感や存在感を重視したい商業施設・ホテルエントランスなど
一方、予算を抑えたい場合や、住宅のアプローチなど標準的な条件下では、標準厚の仕上げ+下地モルタルがベストな選択肢となります。
まとめ:厚みはデザインとコストのバランス
- テクストンの標準厚は8〜10mm。理由は石のサイズと仕上がりバランス
- 厚塗り(20〜30mm)も可能だが、コストが上がる点に注意
- モルタル下地を活用すれば、コストを抑えつつ厚みを出せる
- 現場の条件・用途に応じて最適な厚さ選びが大切
お客様の設計意図や現場状況に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
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