廃材がアートに変わる!ガラスカレットを使った洗い出し仕上げの魅力と手順

2025.10.14

環境への配慮とデザイン性を両立できる建築素材として、今注目を集めているのがガラスカレットを使った洗い出し仕上げ」です。
「ガラスカレット」とは、不要になったガラス製品を再利用した再生素材のこと。
透明感のある輝きと独特の色合いを持ち、外構やアプローチ、壁面などを個性的に彩ります。

この記事では、廃材から生まれたアートともいえるガラスカレット洗い出し仕上げの魅力と、実際の施工手順をわかりやすく解説します。

ガラスカレットの洗い出しとは?|ガラスの再利用が生む新しいデザイン

ガラスカレットの洗い出しとは、セメントやモルタルなどの下地にガラスカレットを混ぜ込み、表面を水で洗い流して仕上げる工法です。
日本の伝統的な左官技術「洗い出し仕上げ」を現代風にアレンジしたもので、自然素材の質感とガラスの透明感が融合した独特の表情を楽しめます。

通常の洗い出しは、砂利や玉砂利を使って自然な風合いを出しますが、ガラスカレットを使うことで、太陽光や照明を反射してきらめく美しい表面が生まれます。
廃ガラスを再利用しているため、環境に優しく、サステナブルな素材選びとしても人気です。

ガラスカレットの洗い出しの魅力|光と色で生まれるアート空間

1.環境に優しいエコ素材
ガラスカレットは、廃棄されるはずだった瓶やガラス容器を粉砕・再生して作られます。
「使い捨て」から「再利用」へと発想を転換できるため、環境保護の観点からも注目されているのです。
外構にガラスカレットを使用することで、エコでおしゃれなデザインを実現できます。

2.光の反射がつくる唯一無二の輝き
ガラスの透明感と反射は、他の素材にはない魅力です。
日中は太陽光でキラキラと輝き、夜は照明の光を受けて幻想的な雰囲気を演出します。
アプローチや玄関まわり、テラスなど、「見せる外構」をつくりたい人に最適です。

3.カラーとサイズの自由度が高い
ガラスカレットには、ブルー・グリーン・アンバー・クリアなど、さまざまな色があります。
色を混ぜて使えば、アートのような表現も可能。
粒の大きさを変えることで、質感のコントラストも楽しめます。
デザイン性と個性を重視する外構や店舗デザインにもよく使われています。

ガラスカレットの洗い出しの基本手順|美しく仕上げるためのコツ

ここからは、ガラスカレット洗い出しの施工手順を、一般的な外構アプローチを例に解説します。
DIYでも可能ですが、美しく均一に仕上げるためには、手順を丁寧に守ることがポイントです。

1.下地の準備と養生
まず、施工箇所を整地し、コンクリートの下地を打設します。
表面を平滑にして十分に乾燥させたら、周囲をマスキングテープで養生します。
下地の不陸(凸凹)があると、洗い出し面の厚みが不均一になり、仕上がりにムラが出るため要注意です。

2.モルタルの練りとガラスカレットの混合
次に、セメント・砂・水を混ぜてモルタルを作り、そこにガラスカレットを加えます。
割合の目安は、モルタル10kgに対してカレット1〜1.5kg程度。
色や輝きを強調したい場合は、表面に追加で散りばめてもOKです。

3.塗り付けと表面仕上げ
モルタルをコテで均一に塗り付け、厚みを10〜15mmほどに整えます。
表面を軽く押さえて平らにした後、カレットがしっかりと埋まるようになじませます。
この段階でデザインを意識して配置を整えるのがポイントです。

4.洗い出し作業
モルタルが半乾きになったタイミングで、スポンジや柔らかいブラシを使って表面を水で洗い流します。
ガラスカレットの頭が少し見えるくらいまで洗い出すと、ちょうど良いバランスに。
水をかけすぎるとカレットが流れ落ちるので、慎重に作業します。

5.乾燥と仕上げ
洗い出し後は、直射日光や雨を避けながら2〜3日ほど乾燥させます。
完全に硬化したら、表面の汚れを拭き取り、必要に応じて防汚コーティング剤を塗布します。
これで、光を受けて輝くガラスカレット洗い出し仕上げの完成です。

ガラスカレットの洗い出しを長持ちさせるためのメンテナンス

せっかく美しく仕上げても、定期的なお手入れを怠ると、表面がくすんでしまうことがあります。
長く輝きを保つためのポイントは以下の通りです。

・定期的な水洗いで汚れや砂を除去
・ブラシは柔らかいものを使用し、ガラス表面を傷つけない
・油汚れやコケが付着した場合は、中性洗剤を薄めて優しく洗う
・数年ごとに防汚・撥水コーティングを再塗布すると光沢が持続

屋外で使う場合は、紫外線や雨風の影響も受けやすいため、年に1回程度の点検をおすすめします。

ガラスカレットの洗い出しが生み出すサステナブルな美しさ

「廃材」と聞くと地味な印象を持たれるかもしれませんが、ガラスカレットはその概念を覆す素材です。
リサイクル素材でありながら、高級感・透明感・個性を兼ね備え、空間をアートのように演出してくれます。

洗い出し仕上げの持つ温かみと、ガラスの光沢が調和することで、自然と人に優しい外構デザインが完成します。
それは単なる「仕上げ」ではなく、環境を思いやる美しい選択でもあるのです。

この秋、アプローチや庭のリフォームを考えているなら、ぜひガラスカレット洗い出しを取り入れてみてください。
きっと、日常の中に小さな輝きと、地球に優しい満足感をもたらしてくれるでしょう。

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