外構の階段をコンクリートで仕上げる前に知っておきたいこと―美しさと安全性を両立する選択肢

2026.03.23

「外構の階段をどんな素材で仕上げればよいか、なかなか決まらない」
「コンクリートで作ったものの、見た目がどこか味気ない」
「雨の日に滑りそうで不安」

外構工事をお考えの方から、このようなお声をよくいただきます。
外構の中でも、玄関へとつながる階段はお住まいの”顔”ともいえる場所です。
毎日使うものだからこそ、見た目の美しさだけでなく、安全性や耐久性もしっかり考えたいところです。
本記事では、外構の階段にコンクリートを用いる際の基礎知識から、よくあるお悩みとその解決策、そして仕上げ方の選択肢までを、初めて外構工事を検討される方にもわかりやすく解説します。

なぜ外構の階段にコンクリートが使われるのか

外構の階段素材には、天然石・レンガ・タイル・コンクリートブロックなどさまざまなものがありますが、なかでもコンクリートが広く採用されているのには、はっきりとした理由があります。
耐久性と施工性の高さが最大の理由です。
コンクリートは圧縮強度に非常に優れており、毎日の人の往来はもちろん、重い荷物の搬出入にも耐えられます。
また、型枠を使って自由な形状に成形できるため、直線だけでなく曲線のある階段や、段差の高さ・奥行きをカスタマイズした設計にも対応しやすい素材です。
コストパフォーマンスの良さも見逃せません。
天然石や高級タイルと比べると材料費・工事費ともに抑えられることが多く、広い面積の施工でも予算をコントロールしやすいという特長があります。
ただし、コンクリートのままの仕上げ(素地仕上げ)にはいくつかの課題もあります。
次の章でそのお悩みを整理していきましょう。

コンクリート仕上げのよくある悩みと問題点

コンクリートで階段を作ったものの、こんな声も少なくありません。

悩み① 「見た目がのっぺりとして味気ない」
コンクリートそのままの打ちっぱなし仕上げや、金ゴテ仕上げ(表面を平滑にする仕上げ)は、均一なグレーの見た目になりがちです。
シンプルなデザインの住宅には馴染むこともありますが、「もっと上品に」「自然素材の温かみが欲しい」というお客さまには物足りなさを感じさせることもあります。

悩み② 「雨の日や濡れたときに滑りやすい」
金ゴテ仕上げのコンクリートは表面が平滑になるため、水に濡れるとひじょうに滑りやすくなります。
特に傾斜のある階段では、お子さまや高齢の方が歩かれる際に転倒リスクが高まります。
ノンスリップ処理(滑り止め加工)が施されていない素地コンクリートの階段は、安全面で注意が必要です。

悩み③ 「時間が経つとひび割れや汚れが目立ってくる」
コンクリートは温度変化や地盤の動きによって、経年でひび割れ(クラック)が生じることがあります。
また、雨水や泥、コケ・藻などが表面に付着して黒ずみや変色が起きやすく、掃除が追いつかないというお声もよくいただきます。
素地のままでは汚れを吸い込みやすい性質もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

悩み④ 「周囲の外構デザインと雰囲気が合わない」
門柱や植栽、アプローチの舗装材がおしゃれに整っているにもかかわらず、階段だけ素地コンクリートのままでは、全体的なデザインの統一感が損なわれてしまうことがあります。
外構全体のトータルコーディネートを意識すると、階段の仕上げ方は非常に重要な要素です。

解決策① 表面仕上げの工夫でコンクリートをより美しく

コンクリート階段のお悩みを解消するための解決策をいくつかご紹介します。
まず、コンクリート素地の段階でできる工夫から見ていきましょう。

刷毛引き仕上げ(はけびき仕上げ)
コンクリートが固まりきる前に、表面をブラシや刷毛で引いて細かい溝を作る仕上げ方法です。
この溝が滑り止めとなり、雨の日の安全性を高めます。
施工コストもほとんど変わらず、比較的手軽にノンスリップ効果を得られます。
ただし、見た目はシンプルなままで、デザイン面での改善は限定的です。

スタンプコンクリート
コンクリートの打設後、専用のスタンプ型を押しつけて天然石・レンガ・木目などの模様を再現する工法です。
見た目のバリエーションが豊富で、デザイン性を高めたい方に向いています。
一方、施工には熟練の技術が必要で、コストも素地仕上げより高くなる傾向があります。
また、経年で模様が摩耗することもあります。

タイル・石材の張り付け
既存のコンクリート階段の上から、タイルや天然石を張ることで見た目を一新する方法です。
素材によっては高級感のある仕上がりになりますが、張り付けに使う接着剤や目地の劣化、凍結による浮きや剥がれが発生するリスクもあります。
また、段差の高さが変わるため、既存の階段との取り合いに注意が必要です。

解決策② 洗い出しという仕上げ方を知っていますか?

ここで、コンクリートの仕上げ方として昔から日本の建築に用いられてきた、洗い出しという技法をご紹介します。
洗い出しとは、モルタルやコンクリートの表面が完全に固まりきる前に、水洗いをして表面のセメント分を流し落とし、中に埋め込んだ小石や砂利(骨材)を表面に露出させる仕上げ方法です。
石の粒粒がほどよく突き出た凹凸のある表面は、自然な滑り止め効果を生みます。
また、天然の小石が持つ色合いや形のランダムさが、温かみのある表情を作り出します。
日本庭園の延段(のべだん)や、老舗旅館・神社仏閣の参道など、格調ある空間で長年使われてきた実績ある工法です。
現代の外構においても、洗い出しは「ナチュラルな美しさ」と「実用的な安全性」を同時に満たす仕上げとして、根強い人気を誇っています。

解決策③ 樹脂系の天然石舗装材という選択肢

従来の洗い出し工法は職人の技術と養生時間を要するため、仕上がりのムラや工期の長さが課題になることもありました。
近年では、こうした課題を克服した樹脂系の天然石舗装材が注目されています。
樹脂系舗装材とは、天然の砂利や砕石などの骨材を、ウレタン樹脂やセメント系のバインダー(接着材)で固めた舗装材料です。
職人が手作業で施工するため意匠性が高く、かつ天然石ならではの質感と耐久性を兼ね備えています。
この素材には以下のようなメリットがあります。

多彩なカラーバリエーション:骨材の種類・色・粒度、目詰め材の色を組み合わせることで、住宅のデザインに合わせた豊富な色調から選択できる

ノンスリップ性:石粒の凹凸が自然な滑り止めとなり、雨の日も安心して歩ける

透水性:雨水を表面からしみ込ませられる透水性のある製品は、水たまりの発生を抑え、周辺環境にも優しい

施工性と品質の安定:樹脂でしっかり固定されるため、剥離や剥がれのリスクを低減できる

階段仕上げ選びで大切にしたいこと

外構の階段は、毎日家族が行き来する場所です。
仕上げ材を選ぶ際は、次の3つの視点を大切にしてみてください。

安全性:雨天時の滑り止め性能は最優先事項です。特に高齢者やお子さまがいるご家庭では、表面の凹凸や素材の摩擦係数にも注目を。

デザイン性:門まわりや玄関アプローチ、植栽との統一感を意識すると、外構全体の品格が高まります。天然素材の質感は、時間が経つほど家になじみ、趣を深めることが多いです。

耐久性・メンテナンス性:10年・20年と付き合っていく素材だからこそ、施工後の管理のしやすさも重要です。汚れが付きにくく、万が一補修が必要になった際に対応しやすい素材を選ぶと安心です。

ヤブ原産業の「天然石景観材 彩シリーズ」

洗い出し舗装の分野で30年以上の実績を持つヤブ原産業株式会社は、天然石景観材「彩(いろどり)シリーズ」を展開しています。
彩シリーズは、天然石をウレタン樹脂やセメントで固めたハイブリッド型の景観舗装材で、大きく2種類があります。

彩アストン:天然石をウレタン樹脂で固化させた透水性舗装材。充填骨材による最密構造で高強度を実現し、ガレージや玄関まわりにも対応。

彩洗い出し(2分石/3分石):ウレタン樹脂とセメントによるハイブリッド構造で、伝統的な洗い出しの風合いを現代の技術で再現した製品。

カラーバリエーションも豊富で、スタンダードな色から上品な高級色まで幅広く揃っており、住宅の外観デザインに合わせた選択が可能です。
玄関アプローチや階段の蹴上(けあげ)・踏面(ふみづら)への施工実績も多く、住宅の格を引き上げる素材として施工業者や建築設計の現場で高い評価を得ています。
外構の仕上げ材選びでお悩みの方は、ぜひ一度ヤブ原産業の彩シリーズをご参照ください。

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コンクリート洗い出しのメリット・デメリットについてはこちらの記事がおすすめです。

>>コンクリート洗い出しのメリット・デメリットを徹底解説

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