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洗い出し舗装の滑り問題にどう対応する?

2025.04.07

ノンスリップ仕様と見た目の美しさを両立させるテクストンの工夫

最近、洗い出し舗装について「サンダルや革靴だと滑りやすいのでは?」というお問い合わせをいただく機会がありました。特に雨の日など、靴裏の形状によっては滑りやすさを感じる方もいらっしゃいます。今回は、当社製品「テクストン」におけるノンスリップ対策と意匠性のバランスについてご紹介します。

洗い出し舗装は滑るのか?

洗い出し舗装をご採用いただくお客様の中には、「滑るかどうか」をあまり意識されずに導入されるケースもあります。
当社の洗い出し舗装「テクストン」は、天然石の砂利がバラバラにならないよう特殊樹脂で固めたうえで、洗い出し調に仕上げている製品です。この特殊樹脂コーティングにより、石の表面が滑らかになることで、特に雨天時に滑りやすくなる可能性があります。

ノンスリップ仕様の工夫

テクストンでは、滑りにくさを確保するために「ノンスリップ仕様」を用意しています。
具体的には、天然石砂利を特殊樹脂でコーティング時に微細な骨材(珪砂)をまぶすことで、摩擦係数を高め、滑りを防止します。
これにより、一般的な靴での歩行は十分な安全性を保てますが、サンダルや革靴など、靴裏に凹凸が少ない履物では、状況によって滑る可能性がゼロではありません。

さらに滑りにくくする方法とは?

「よりノンスリップ性能を高めたい」というお客様向けに、特殊コート剤を仕上がっている洗い出しの表面に塗布し、もう一度骨材をまぶすという施工方法もあります。
この方法で摩擦力はさらに向上しますが、注意点もあります。

注意点:意匠性への影響

コート剤がモルタル層に染み込むことで、表面にムラやシミが発生し、意匠性を損なう恐れがあります。特に溶剤系のコート剤はこの傾向が強く、注意が必要です。

当社の推奨方法:水性コート+骨材

そこで当社では、水性の特殊コート剤を使用し、その上に細骨材を散布する方法を推奨しています。
水性コートは溶剤系よりもモルタル層への染み込みが少なく、意匠性の影響も比較的軽微です。
ただし、モルタルの状態や環境によっては影響が出る場合もあるため、現場ごとの判断と試験施工が必要です。

見た目と安全性、どちらも大切に

洗い出し舗装の美しさは、設計意図や空間全体の印象に大きく関わります。
安全性はもちろん大切ですが、それだけで見た目を損ねてしまっては本末転倒です。
安全性と意匠性をどう両立するか、現場ごとの最適解を導き出すことが、我々の役割だと考えています。

テクストンは「製品開発者による責任施工商品」です

舗装材は「納品して終わり」ではありません。
ご使用いただくなかで、お客様ごとに異なるご要望や課題が出てくるもの。
そのときこそ、ただの施工店ではなく「製品開発の背景を持つプロフェッショナル」としての対応力が問われます。
当社の「テクストン」は、開発から施工まで一貫して責任を持って対応する商品です。
洗い出し舗装をご検討の際は、ぜひ安心してご相談ください。

この記事を読んで気になったことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
▶︎ https://yabuhara-ind.co.jp/araidashi_yabuhara/welcome/

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