洗い出しコンクリートの施工方法を初心者向けにわかりやすく解説!

2025.06.11

外構やアプローチ、お庭の舗装などで人気の高い「洗い出しコンクリート」。
自然石の美しさと耐久性を兼ね備えた仕上がりは、デザイン性の高い住まいづくりにも最適です。
この記事では、洗い出しコンクリートの施工方法について、初心者でもわかりやすく解説していきます。
自分で施工に挑戦したい方、業者に依頼する前に基礎知識を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。

洗い出しコンクリートとは?基本を知ろう

まずは、洗い出しコンクリートの基本について押さえておきましょう。

洗い出しコンクリートとは、コンクリートの表面に敷き詰めた骨材(砂利や玉砂利)を、硬化前に表面を水洗いして露出させる施工方法です。
通常のコンクリートは表面が滑らかで無機質な印象になりますが、洗い出し仕上げを施すことで、天然石の風合いや凹凸感が生まれます。

洗い出しコンクリートの特徴
・高いデザイン性:色や石の種類によって様々な仕上がりが可能
・滑りにくい:表面がザラザラしており安全性が高い
・耐久性が高い:しっかり施工すれば長持ちする
・コストも比較的抑えやすい:高級感が出る割に施工費用はリーズナブル

アプローチ、玄関前、駐車場、庭の小道など、幅広い用途で使用されています。

洗い出しコンクリート施工の前に準備するもの

洗い出しコンクリートの施工には、以下の道具や材料が必要です。

必要な材料
・生コンクリート
・骨材(玉砂利、砂利など)
・セメント表面遅延剤(表面硬化を遅らせる薬剤)
・水
・メッシュ筋(鉄筋網、必要に応じて)

必要な道具
・ミキサー(小規模なら手練りも可)
・スコップ、バケツ
・トロ舟(混ぜる容器)
・左官コテ、金ゴテ、木ゴテ
・水をまくためのホースまたは高圧洗浄機
・スクレーパーやブラシ

ポイント
規模が小さい玄関アプローチや庭ならDIYでも施工可能ですが、駐車場など荷重がかかる場所はプロの洗い出しコンクリート施工業者に依頼するのがおすすめです。

洗い出しコンクリートの施工手順をわかりやすく解説

ここからは、洗い出しコンクリートの施工方法を順を追って説明します。

① 施工場所の下地作り
・施工予定場所の土を掘削し、砕石を敷き詰め転圧します。
・転圧が甘いと、仕上がり後に沈下やひび割れが発生するリスクがあります。
・厚みは用途に応じて10〜15cm程度を目安にします。

② 型枠の設置
・コンクリートが流れ出ないように、木枠や鉄枠で型を組みます。
・型枠の水平・高さをしっかり確認することがポイントです。

③ メッシュ筋(鉄筋)の設置
・必要に応じてメッシュ筋を設置し、コンクリートの強度を高めます。
・駐車場など重量物が載る場所では必須です。

④ コンクリートの打設(流し込み)
・生コンクリートを流し入れ、表面を均します。
・木ゴテ・金ゴテを使用して、できるだけ平滑に仕上げます。

⑤ 骨材(砂利)を撒く
・コンクリートがある程度落ち着いた段階で、選んだ骨材を均一に撒きます。
・骨材の量が少なすぎると仕上がりが貧弱に、多すぎると剥がれやすくなるのでバランスが重要です。

⑥ 軽く押さえる
・骨材がコンクリートにしっかり埋まるよう、軽く表面を押さえます。
・押さえすぎると石が沈みすぎ、洗い出しの仕上がりが薄くなるので注意します。

⑦ 表面遅延剤の塗布
・表面硬化を遅らせる「遅延剤」を均一に散布します。
・この作業により、コンクリートの硬化をコントロールします。

⑧ 洗い出し作業(重要工程)
・遅延剤の効果が出始めたら、水で表面を洗い流します。
・ホースや高圧洗浄機を使って、骨材の表面が美しく出るまで洗い出します。
・タイミングが早すぎると流れ落ちてしまい、遅すぎると洗い出しが困難になります。

⑨ 乾燥・養生
・洗い出しが完了したら、コンクリートが完全に硬化するまで養生します(約5〜7日)。
・乾燥中は直射日光や雨から保護しましょう。

洗い出しコンクリート施工でよくある失敗と注意点

洗い出しコンクリート施工にはコツが必要ですが、以下のような失敗事例も多く見られるため注意が必要です。

洗い出しのタイミングミス
硬化が進みすぎると洗い出しが難しくなります。特に気温や湿度によって硬化速度が変わるため、経験がものを言います。

骨材の浮き・沈み
撒いた骨材の押さえが不十分だと浮いてしまい、逆に押さえすぎると沈みすぎて綺麗に出ません。均一な厚みに仕上げることが重要です。

施工範囲の広げすぎ
初心者は狭い範囲から始めるのが無難です。広範囲の施工は時間との勝負になるため、乾燥や硬化に追われることになります。

洗い出しコンクリートはプロに依頼すべき?DIYとの違い

洗い出しコンクリートはDIYでも施工可能ですが、以下のような違いがあります。

項目DIY業者依頼
費用材料費のみで安価工賃含め高め
仕上がり精度ムラが出やすい均一で美しい
施工スピード時間がかかる短期間で施工可能
保証なし施工保証あり

外構全体をおしゃれに仕上げたい場合や、大規模な施工はプロの洗い出しコンクリート施工業者への依頼がおすすめです。

洗い出しコンクリートの耐久性とメンテナンス方法

洗い出しコンクリートは正しく施工すれば長持ちしますが、以下のメンテナンスを心がけるとより美しさを保てます。

・定期的な高圧洗浄で汚れを除去
・表面保護剤(撥水剤)を年1回塗布
・冬場の凍結防止(融雪剤の使用は注意)
・ヒビが入った場合は早めに補修材で対応

耐用年数はおおむね10〜20年程度が目安ですが、環境や使い方によって前後します。

洗い出しコンクリートの施工は正しい知識がカギ!

洗い出しコンクリートは、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた優れた舗装方法です。
ただし、施工には適切なタイミングや技術が求められるため、初心者がDIYで挑戦する場合は、まずは小規模な範囲から始め、段階的に経験を積むのがおすすめです。

広範囲の施工や重要な外構部分については、経験豊富な洗い出しコンクリートの専門業者に依頼することで、長く美しい仕上がりを保つことができます。

本記事を参考に、あなたも理想の洗い出し仕上げにぜひチャレンジしてみてください!

この記事を読んで気になったことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

コンクリート洗い出しのメリット・デメリットについてはこちらの記事がおすすめです。

>>コンクリート洗い出しのメリット・デメリットを徹底解説

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